2016年9月30日金曜日

五個荘さと御膳

御膳ロゴ
五個荘町川並の近江商人の家に生まれた、塚本さとさん。
さとさんは、当時店で働いていた原三さんと結婚し近江商人の妻として、母として家を守る一方、明治23年(1890年)息子の妻のためにと、年中行事、お総菜の作り方、家事の心得、農作業から、家具・衣類の手入れまで具体的に記された『姑の餞別』という家政の手引き書をまとめました。







女学生たちに「おばあさま」と
親しまれていました。晩年は教育者
として郷土の女子教育に尽くしました。
『姑の餞別』は、昭和6年(1931年)
淡海女子実務学校後身の淡海高等
女学校から刊行され、近隣の多くの
女子に読み継がれました。
淡海女子実務学校
淡海女子実務学校
◆『姑の餞別』に記されているお献立を再現したものが
“五個荘さと御膳”です。
◆お献立の中から、郷土料理をいくつかご紹介します。
さと御膳
お品書き
○豆腐の田楽
    五個荘の春祭りのご馳走です。春には木の芽味噌で食べます。
○丁字麩のからし和え
    滋賀県の湖東・湖北地方を中心に食べられています。
    麩の形は長方形で、地元スーパーやお土産品としても売られており、

酢味噌付き商品もあります。
○黄飯
    乾燥したクチナシの実を入れて炊いたご飯。
    質素倹約で知られる近江商人ですが、ハレの日には黄飯を炊き、

新鮮なお魚やお野菜を用いてご
    馳走をふるまいました。
○どろがめ汁
    亀の甲羅状に切り込みを入れた茄子と、すり胡麻が入った

お味噌汁です。栄養たっぷりで夏バテ
    予防の一品です。
                                       
毎日新聞旅行の案内人で、琵琶湖に行った。1泊2日ずつ計3回で、のんびりと湖を1周する旅の2回目だった。初日の昼ご飯の場所に選んだのは、東近江市五箇荘の「楽ごうるえもん」だった。
 料理は五箇荘さと御膳。五個荘は近江商人の地の1つとして知られる。近江商人の家で育った塚本さとが、家の料理を書き止め、それを復元している。近江商人は倹約家で、その家の料理は質素だが、工夫が凝らしてある。
 ご飯はクチナシの実で黄色い。これは腐食防止の意味があるそうで、行商に出る近江商人がおにぎりとして持ち歩く際の知恵だとか。汁は「ドロガメ汁」と言われ、ご飯の上にみそ汁をかける汁かけ飯の一種で、大量のゴマとナスが入っている。干し大根を煮た「ぜいたく煮」、生麩(ふ)の酢みそ和え、エビ豆、豆腐の田楽もあり、今でいうダイエットメニューだが、腹持ちがするように工夫してあった。(梶川伸)2015.12.02



今回の食事は、「五個荘さと御膳」とのこと、
五個荘町川並の近江商人の家に生まれた、塚本さとさん。
さとさんは、当時店で働いていた原三さんと結婚し近江商人の妻として、母として家を守る一方、明治23年(1890年)息子の妻のためにと、年中行事、お総菜の作り方、家事の心得、農作業から、家具・衣類の手入れまで具体的に記された『姑の餞別』という家政の手引き書をまとめました。 (ネットより)
『姑の餞別』に記されているお献立を再現したものが“五個荘さと御膳”です。
調理を担当されている方から、さと御膳の一鉢々々 を丁寧に説明された、この女性の方は地元では著名な方で、今回のガイドさんの料理の先生だそうでした。
近江商人は体力仕事で、かなりの高カロリーとなっているらしく、ボリューム有り、なんだかほっとする美味しさでした。

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