2016年7月23日土曜日

わたし琵琶湖の漁師です。

四季のそれぞれの漁
春の漁は産卵に向かう魚が相手。
冬の間、鮒、もろこ、鯉、鮎などは北湖の深みや岸辺の近くでじっとしている。
彼岸すぎぐらいから水深の浅い南湖へと移動する。
二月はコアユ、にごろブナ(イオ)、ゲンゴロウブナ相手のエリ漁が始まる。
三月ぐらいには、鮎を相手の「オイサデ漁」が始まる。
ニゴロブナの「イオゴト」コアユの「アユごと」スゴモロコの「スゴイト」があり、
四月から六月が最盛期。
ふなのなれ寿司に使うニゴロブナは卵を持ったメスが最適。

夏には、三つの水温層によって漁を実施する。
温水には、鮎、ホンモロコ、が水面近くにいる。
冷水のビワマスやいさざは深い所にいる。
ごりは「ウロり」とも呼ばれるが、軟らかくすぐに鮮度が落ちるため、上げたら
すぐに水洗いして佃煮にする。
七月から九月ぐらいまではホンもロコやビワマスのコイと漁がされる。

秋には、
九月ごろのホンもロコは「秋モロコ」問われ、美味しい。手長エビは料亭でも
一品料理として出されたり、添え物として珍重される。スジエビと違い商品価値が高い
。
これも八月から一〇月にかけて多く採れる。

冬は魚も脂がのって一番おいしい季節である。
いさざのいさざ網が九月から三月まで。ホンもロコのモロコ網が一一月から三月まで
スゴモロコのスゴ網が一一月から四月まで、スジエビのエビ網が一〇月から
三月ぐらいまで行われる。

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